■年 度:平成20年度
■ 発 注 者:高知県須崎土木事務所
■業務場所:高知県高岡郡津野町黒川地区
■内 容:砂防堰堤詳細設計 n=1基、床固工詳細設計 n=1基、道路詳細設計 L=0.28km、仮橋詳細設計 n=1橋
業務の概要
物部川は、高知県中央部の白髪山に端を発し、香美市、南国市、香南市を経て太平洋に流下する、流域面積A=508km2、幹川流路延長L=71kmの一級河川です。このうち、香美市土佐山田町神母ノ木より下流のL=10.4kmが直轄管理区間となっています。
神母ノ木に設置された合同堰および香南市野市町町田に設置された統合堰により、香美市、香南市、南国市および高知市を含む香長平野西部地域A=2,200haの農業用水供給源として重要な役割を果たしています。
物部川は急峻な四国山地山間部を流下していますが、河口までの距離が短く、河口付近でも河床勾配が1/290程度と全国の直轄河川の中でも有数の急流河川となっています。
このような特色を有しているため、物部川流域では堤防損壊や浸水などの水害が度々発生しているほか、堤防断面が不足している箇所も多く、治水安全度を確保するための整備が急務となっています。
弊社では、河川管理の一環である定期縦横断測量のほか、堤防の改修設計や災害復旧など多くの設計業務に携わっています。
近年では、南海地震時の津波対策として堤防の補強に関する詳細設計を担当しました。