社長語録
2018年入社式 社長訓示(2018年4月2日)

新しく社員になられた皆様、本日は誠におめでとうございます。今年は新卒が8名、キャリアを積まれた方が3名の11名です。

本日の入社式には、日頃お世話になっている方々にご出席をいただいています。高知県議会議員の久保博道先生、龍馬学園常務理事の泉田優様、林澄夫税率事務所所長で当社の監査役と顧問税理士の林澄夫様、久万田社会保険労務士事務所所長で当社の顧問社労士の久万田昌弘様、四国銀行かづらしま支店長の小林博幸様、OTOGI&AYAの皆様、そして今日の特別講演をお願いしている橋本岳人山様、お忙しい中にも関わらず、本当にありがとうございます。

OTOGI&AYAの金子さんと河村さん、亜矢さんには、わざわざ九州から駆けつけていただきました。河村泉兵衛さんと金子裕則さんはが社の社歌を作詞・作曲して下さった方です。

橋本岳人山さんは世界を股に掛けて活躍されている尺八の奏者です。今日は松山からお越しいただきました。

また、今日は嬉しいことに来年の春卒業される4名の学生さんにご出席をいただいています。第一コンサルタンツがどんな会社なのかじっくり見て、就活の参考にしていただきたいと思います。

今年は、明治維新から150年目、瀬戸大橋が開通して30年目という記念すべき年です。第一コンサルタンツにとっては創業55周年という大きな節目の年にあたります。

このような大変めでたい年に、当社を選択して下さった11名の皆様に心より敬意を表します。

今日は、皆さんに、第一コンサルタンツの「社訓」、「3つの努力」、「念ずれば花ひらく」の3点についてお話をさせていただきます。

社訓「情熱、謙虚、誠実」

まず社訓についてお話しをします。

第一コンサルタンツの社訓は、採用試験にも出題していたのでご存じと思いますが「情熱、謙虚、誠実」です。

平成26年9月に、この社屋が完成しました。そのとき、「さすが第一コンサルタンツだ、会社も立派だが社員も立派だ」と言われるようにするためには、この建物に「魂」を入れなければならないと思い、社訓を作りました。

情熱とは「やる気」「熱意」です。謙虚とは、自分のことを偉いと思わず、回りの人から素直に学ぶ姿勢があることです。誠実とは、嘘をつかない、約束を守ることです。また、相手の気持ちになって考えられることです。

高い志や高い目標を持っている人は、常に自分より上の人を見ています。ですから、自分の知識や努力がまだまだまだ及ばない、もっと勉強しなければという気持ちになります。

東京帝国大学教授で土木学会第6代目会長も務められた佐川町出身の廣井勇は、私たちから見れば大天才です。ところが、いつも家族には「自分には才能がない。他人が3日で出来ることが自分は1ヶ月もかかるのだ」と話し、日々努力を怠ることがなかったと言われています。

廣井勇が見ていた他人とは、札幌農学校の恩師のウィリアム・ホイーラー、同期の内村鑑三や新渡戸稲造だったのではないかと思います。

いくら能力があってもやる気がなければ成果は出せません。偉そうにしていると回りの人は協力してくれないし、大事な情報も入ってきません。約束を守らなかったり、嘘を付いたりしていると信用をなくし、誰も相手にしてくれなくなります。

逆に能力が多少劣っていても、偉ぶらず誠心誠意尽くす人は、回りの人に感動を与え、助けてくれるようになります。

第一コンサルタンツの社員としての条件は、「情熱、謙虚、誠実」です。「情熱、謙虚、誠実」を常に心掛けて行動するようにお願いします。

3つの努力

次に、皆さんに実行してもらいたい「3つの努力」についてお話しをします。

皆さんが第一コンサルタンツの社員として成長する上で、これからの10年間がとても重要になります。

若い頃は新しい知識をどんどん吸収することができます。しかし、30代中頃を過ぎると急に体力と記憶力が落ちます。これからの10年をどのように過ごすかで、大きな差がつきます。

私がこれから話す3つ努力を実行すれば、皆さんは間違いなく立派な人に成長します。

1つ目は、始業時間の30分前、8時までに来て、その日にする仕事の段取りをするという努力です。何をどんな順番で、どのように進めるのか。それを考えことを習慣にして下さい。

2つ目は、仕事で分からないことがあったら、先輩に聞く、本で調べるなどして、確実に自分のものにしていくという努力です。また、示方書やマニュアルに書かれていることを単に鵜呑みにするのではなく、根拠は何なのかということを理解するように努めて下さい。

3つ目は、10年以内に技術士、RCCM、測量士など必要な資格を取得する努力です。受験資格ができれば最短で合格するという気持ちで取り組んで下さい。

今日、ご来賓として来てくださっている久保博道先生は、3年前に県職員を辞めて県議会議員になられました。それ以来、先生が欠かすことなく実行されていることに「辻立ち」があります。月、水、土の週3日、雨が降ろうが雪が降ろうが休むことなく街頭に出て演説をされています。

また、夜の11時から1時間半、毎日欠かすことなく続けられていることがあります。skypeの英会話、ジョギング、読書です。

どうか、久保博道先生を見習って、3つの努力を継続してください。

念ずれば花ひらく

最後に、私の経験に基づいて「念ずれば花ひらく」ということをお話しします。

20代の頃、私は、「風呂付きの家に住みたい」「論文を書いて学会で発表したい」「技術士になりたい」「専門書を出版したい」という夢を持っていました。

最初は6畳一間のアパートに住んでいましたが、26歳の時に風呂付きの3DKのアパートを借りることができました。28歳の時には小さいながらもマイホームを手に入れることができ、39歳で子供部屋やピアノ室のある家を新築でき、そして64歳の時には二世帯住宅を新築することができました。

論文は30歳の時に初めて地盤工学会で発表しました。これまでに発表した論文数は250編を超えています。47歳の時には、愛媛大学から博士(工学)の学位を授与されました。

技術士は34歳で建設部門の「土質及び基礎」、47歳で「鋼構造及びコンクリート」、52歳で総合監理部門と3回の技術士資格試験に合格できました。

専門書は、36歳のときに「中小橋梁の計画」、39歳の時に「擁壁の設計法と計算例」を出版しました。これまでに20冊の著書を出版しています。

振り返って見ると、20代の頃の夢がすべて叶っていました。

坂村真民の詩集に「念ずれば花ひらく」という言葉があります。「念ずる」の「念」という字は、「今の心」と書きます。念じるとは、「今あることに最善を尽くす」という意味です。「今を大切にして、目の前のことに一生懸命取り組んでいけば、必ずいつか夢や目標が叶う」という意味です。

皆さんには無限の可能性があります。大きな夢を持って、「情熱、謙虚、誠実」を心掛け、与えられたことに最善を尽くすようにして下さい。

皆さんの今後のご活躍を期待しまして、私の歓迎の挨拶といたします。