新年明けましておめでとうございます。
今年のお正月は3ヶ日とも晴天に恵まれ、暖かく穏やかでした。家族で良いお正月をすごされたことと思います。
お正月には年賀状をいただき、ありがとうございました。今年の私の年賀状は大失敗でした。ネットで注文したのですが、「平成30年元旦」という文字を入れるのを失念していました。また、皆さんにメッセージを書きたかったのですが、写真用ハガキにしたためそれができませんでした。誠に失礼しました。
皆さんからの年賀状には、今年の抱負を書いたものがたくさんありました。
「技術士取得に力をいれていきます」「今年こそ成果を出します」「道路2人、鋼構造及びコンクリート1人の筆記試験合格目指します」「今年は3D部門の受注拡大と採算ベースに乗せることを目標に頑張ります」「55周年に相応しい年になるよう頑張ります」「20億円目指して今年も頑張ります」 このように強い決意のこもった年賀状をいただくと、とても頼もしく思います。
これから3つのことについてお話をさせていただきます。 1番目は絵馬についてです。
「念ずれば花ひらく」という言葉があります。「このようになりたい」「こうしたい」と強く思うと、不思議とその願望は叶います。 当社では、平成21年から毎年、全員にその年の抱負を絵馬に書いてもらい、それを土佐神社奉納しています。 今年も絵馬を準備していますので、1年の目標を書いてください。目標は、神様にも分かるように具体的に、例えば「技術士合格」「結婚」のように書くと念願が叶う確率が高くなります。 土佐神社には全員で行って参拝するのが良いのですが、今年は係長以上50名で参ります。来年からは全員で参拝しても良いと思っています。
2番目は、当社の経営理念についてです。経営理念とは、ビジョンのことですが、会社が目指す方向を明文化したものです。
当社の経営理念は、「社員よし、顧客よし、地域よし」です。 「社員よし」とは、社員が物心両面の幸せを感じられ、第一コンサルタンツの社員で良かったと思えるということです。「顧客よし」とは、発注者から最良のパートナーと思っていただけ、第一コンサルタンツに頼んで良かったと思って貰えるということです。最後の「地域よし」とは、地域の人たちから頼りにされ、第一コンサルタンツが来てくれて良かったと思って貰えるということです。このような会社を目指すというのが、当社の経営理念であります。
今年は、当社にとって創立55周年という節目の年に当たります。社員の皆様にも、発注者の方々にも、そして地域の人々にも当社の経営理念をこれまで以上に実感でき、「第一コンサルタンツは、なんと素晴らしい会社なのだろう」と思っていただけるような年にしたいと考えています。
具他的には、次の二つのことを考えています。 一つは、5月に全社員で3班に分かれてヨーロッパへ行きます。1班はイタリア、2班はフランス、3班はドイツです。いずれも4泊6日のハードなスケジュールになっています。ヨーロッパに行くには最低8日は欲しいのですが、4泊6日が福利厚生で認められる限界です。家族については半額を会社で負担して欲しいという要望がありましたが、家族は福利厚生の対象外ですので認めることはできません。 経費は一人当り40万円です。100人行くと4,000万円の費用がかかります。旅行の主たる目的は社員研修ですので、参加者全員にレポートを書いてもらいます。伝統あるヨーロッパの文化や芸術、技術に触れ、今後の仕事に活かしてくれることを期待しています。
二つは、当社の株式を社員に無償で譲渡するということです。現在、会社が発行している株式は、39,000株あります。9,500株は役員と社員が持っていますが、29,500株は第一コンサルタンツが持っています。いわゆる金庫株です。社外の人が持っていたものを会社の金で買ったので金庫株となっています。
私は、社員全員が株主になるのが理想的だと思っています。会社が破綻すれば株券は紙くずになりますが、業績が伸びれば配当金が株主に支給されるし株価も上がります。努力をすればしただけ報われるので、社員に働きがいができます。
平成22年から社員でも株を持つことができるようにしたのです、現在の株主は役員・社員合わせて30名に留まっています。原因は、経済的に株を買う余力がないのだと聞いています。
金庫株は社員の汗の結晶です。社員の共有の財産だと思っています。しかし、金庫の中で眠らせておいては何の価値もありません。紙くず同然です。
そこで、金庫株の一部を勤続年数5年以上の社員を対象に、無償で譲渡したいと考えています。何株譲渡するか、それをどのように配分するかは未定です。取締役会で検討し、株主総会の決議を得なければなりません。
3番目は、平成30年度がどのような年になるかについて、期待も込めて述べてみたいと思います。
わが社は、平成25年度に受注を5億8千万円、売上を3億8千万円伸ばしました。なぜ1年でこんなにも伸ばせたのでしょうか。 理由は3つあります。
1つは、平成24年12月の笹子トンネル事故を契機に道路施設総点検が大量に発注されたこと。
2つは、四国一を目指し受注20億円を達成するという大きな目標があったこと。
3つは、「第一さんの頼みなら」と言って協力してくれる会社がたくさんあったこと。どれ一つ欠けても達成できませんでした。
今年も平成25年度と似た特需を期待できます。高知県の砂防基礎調査の予算が、平成29年度より3倍多い34億円つきました。業績を飛躍的に伸ばせるチャンスです。今からその準備を整えるようお願いします。
来年度は、5年に1回の橋梁点検が一巡する最後の年度になります。こちらの方も今年度以上の受注を期待しています。
新しい分野としては、3D計測チームのドローンと3Dスキャナーを活用した業務の受注、技術開発部と日建リース工業とで橋梁用足場を共同で開発を進めることが決定しています。 当社の将来を担うビジネスに発展することを期待しています。
会社の発展は社員の成長に掛かっています。社員一人ひとりが成長すれば、会社は発展します。今年こそは、技術士、技術士補、測量士をはじめ、資格試験に合格するようにお願いします。
年度末にかけて益々忙しくなりますが,残業時間が36協定で決めている月80時間、年間660時間を厳守するような工夫と努力を引き続きお願いします。
最後になりますが、平成30年が第一コンサルタンツの飛躍の年になると共に、皆さんにとって素晴らしい1年になりますことを祈念しまして念頭の挨拶とします。