社長語録
令和7年入社式 社長訓示(2025年4月1日)

1.はじめに

新入社員の皆さん、本日は入社、誠におめでとうございます。第一コンサルタンツの一員として、7名の皆さんをお迎えすることができましたこと、大変嬉しく思います。

皆さんの入社を心より歓迎いたします。

今朝の高知新聞の一面に、「県内死者最大4万6千人」という大きな見出しで、南海トラフ地震の被害想定記事が載っていました。

日本は今、地震だけでなく、大雨や大雪などの自然災害への備えが大きな課題になっています。その一方では、インフラメンテナンスにも対応していかなければなりません。

そうした中、私たちは、測量学や土木工学の専門的知識を活かし、安全で快適な社会を支えるという重要な使命を担っています。

皆さんも、これからは、その一翼を担う社会人として、そして第一コンサルタンツの一員として、成長していかなければなりません。

これから、皆さんが成長していく上で大事なことを2つお話しします。この2つを実践できれば、誰にも引けを取らない立派な技術者に成長できます。

2.「情熱、謙虚、誠実」を心掛けて行動

大事なことの1つ目は、「情熱、謙虚、誠実」を常に心掛けて行動することです。「情熱、謙虚、誠実」は社会人として、技術者として最も大切な姿勢であり当社の社訓でもあります。

情熱とは、「与えられた仕事に対して、熱意を持って最善を尽くす」ということです。

謙虚とは、「他人の優れた点を見つけて尊重し、自分より優れた人を目標に努力を続ける」ということです。

誠実とは、「約束を守り、過ちがあれば素直に認める」ということです。

「情熱を持って仕事に向き合い、謙虚な姿勢で学び続け、誠実な行動で信頼を築く」。この姿勢を貫ける人は、周囲から信頼され、尊敬されます。そうした人には、必ず運も付いてきます。常に「情熱、謙虚、誠実」を胸に刻み、行動してください。

3.10年間は寸暇を惜しんで学ぶ

大事なことの2つ目は、「最初の10年間は、寸暇を惜しんで学ぶ」ということです。

「ようやく社会人になれた」「これで学校の勉強から解放された」と思っている人がいるかもしれませんが、それは大きな誤解いです。むしろこれからが、本当の学びの始まりです。

中国の古い諺に、「少年老い易く 学成り難し 一寸の光陰 軽んずべからず」という教えがあります。若いうちは「まだ先がある」と思い、なかなか必死になれません。しかし、年月はあっという間に過ぎます。気がついたら、何も学ばないまま終わっています。ですから、少しの時間も無駄にすることなく、学び続けなければならない、という教えです。

皆さんの未来は、これからの10年間で決まります。社会人になると、誰も皆さんに勉強を強制することはありません。学ぶかどうかは、自分自身の意志にかかっています。

しかし、これだけは覚えておいてください。仕事の合間のわずかな時間をどのように使うかで、皆さんの将来は決まります。

技術士や測量士などの資格試験の勉強はもちろん、社内研修会や外部の講習会に積極的に参加してください。建設業界の動向にもアンテナを張り、知識を広げてください。

努力を続けた人とそうでない人との差は、10年後に確実に現れます。努力し続けた人だけが、一流の技術者と評価され、活躍できるのです。

第一コンサルタンツに入社した以上は、「この分野ならあの人に適わない」と言われるような技術者になってください。

10年以内に測量士や技術士などの資格を取って、一人前の技術者になって下さい。

人生は山登りのようなものです。登るほどに見える景色が変わってきます。頂上に近づくほど、仕事の面白さを実感できるようになります。

4.最後に

皆さんには無限の可能性があります。失敗を恐れずに、常にチャレンジする姿勢を忘れないで下さい。会社としても、皆さんが成長し、活躍できるよう全力でサポートしていきます。

新入社員の皆さんの今後の活躍を期待しまして歓迎の挨拶と致します。