2025年 年頭の挨拶(2025年1月6日)

社員の皆さん、明けましておめでとうございます。

今日は生憎の天気ですが、お正月は三が日とも天気に恵まれました。ご家族と一緒に楽しいお正月を過ごされたことと思います。

 

私は元旦に、熊本地震で被害が大きかった益城町と熊本城を視察してきました。地震から8年8カ月が経ちますが、元の状態に戻るには10年ではとても難しいと感じました。熊本城の復旧工事が完全に終わるのは、2052(平成34)年という説明書きがありましたが、復旧に36年もかかるというのには正直驚きました。

今年は戦後80年になりますが、戦後の日本は信じられないほどの驚異的なスピードで経済復興を遂げています。

アメリカの爆撃によって国土は焦土と化しましたが、わずか18年後の昭和38年に名神高速道路を開通させました。19年後の昭和39年には東海道新幹線を開業させ、東京オリンピックを開催しました。23年後の昭和43年には、国民総生産(GNP)が世界第二位になりました。これが戦後の日本でした。

 

今は、国内総生産(GDP)が中国、ドイツに抜かれ、インドに抜かれるのも時間の問題です。かつてはG7の中でトップであった一人当たりGDPは最下位に転落し、世界ランキングでも37位に沈んでしまいました。年末には、日産とホンダが経営統合するというショッキングなニュースも飛び込んで来ました。

これが今の日本経済の実態です。熊本城の震災復興に36年もかかるようでは、もはや先進国とは言えません。

資源のない国です。「朝は朝星、夜は夜星、昼は梅干しで働きなさい」と教えられてきました。勤勉を美徳としてきた日本人は一体どこへ行ってしまったのでしょうか。

 

今年、第一コンサルタンツは、創業62周年を迎えます。私が社長に就任して18年目でありますが、社長に就任して始めた行事の一つに、土佐神社への初詣と絵馬の奉納があります。

平成19年の暮れに、ホームセンターでベニヤ板を買ってきて、大きな絵馬を作りました。それを平成20年の仕事始めの日に会社に持って行き、社員全員に1年の抱負を書いてもらい、土佐神社に奉納しました。以来、毎年の恒例行事にしています。奉納した絵馬は、すべて土佐神社の絵馬殿に保存されており、いつでも誰でも見ることができます。

今年の絵馬に、私は「PDCA断行」と書きました。「何があってもPDCAをやり抜いて貰いたい」という私の気持ちです。今日はこのことについてお話しをさせていただきます。

私が絵馬を始めようと思ったのは、月刊誌『致知』で知った「四計」がヒントになっています。「四計」とは、「一日の計は朝にあり、一年の計は正月にあり、一生の計は勤勉にあり、一家の計は健康にあり」という、中国の古典『月令広義』の中にある言葉です。「一日が良い日になるかどうかは朝の計画で決まり、一年が素晴らしい年になるかどうかは正月の計画で決まり、人の一生は勤勉に働くかどうかで決まり、家庭の幸せは健康かどうかで決まる」という意味です。

 

私の夢は、第一コンサルタンツを日本一にすることです。そのため、絵馬には、「目指せ、日本一」と書いてあります。しかし、いまだ四国一になれていません。それどころか四国のトップ企業との差がどんどん開いて広います。

会社が日本一になるためには、社員一人ひとりがそれぞれの分野で誰にも負けないように成長しなければなりません。成長すれば業務評定点で高得点を取れるし、難関の技術士や測量士の試験にも合格できるはずです。

成長できない原因の第一は、「計画倒れ」にあります。計画を立てても実行できていないためです。原因の第二は、実行はできても結果に対して反省し、改善ができていないためです。同じ失敗を繰り返していては、いつまでたっても成長することはできません。

成長するためには、計画、実行、反省、改善、いわゆるPDCAのサイクルを回す必要があります。「計画・実行・反省・改善」を断行すれば、どのような困難な目標でも達成できるはずです。是非、PDCAを断行するように心掛けてください。

 

仕事の計画、資格取得の計画をしっかり立てて、健康を第一に考え、そして効率よく勤勉に励めば素晴らしい一年になります。皆んなで一緒に頑張りましょう。

社業繁栄祈願(2025/01/06)

新年あけましておめでとうございます。

本年も、第一コンサルタンツを宜しくお願い申し上げます。

社長の右城による年頭の挨拶の後、毎年恒例となった巨大絵馬に社員の抱負を込めて中堅社員~幹部社員で土佐神社に参拝し、社内安全・社業繁栄の祈願と絵馬を奉納致しました。