「第55回 よさこい祭り」本山さくらチームの地方車に協賛 (2008/08)

8月10日14時30分、帯屋町筋演舞場の入場口となる「ひろめ市場」の前に、「本山さくら」チームの地方車が現れました。地方車の正面にはチーム名よりも大きな文字で「第一コンサルタンツ」とかかれていました。私たちの気持ちに本山町の皆さんが精一杯応えてくれた証だと思います。
今年のよさこい祭りで第一コンサルタンツは、本山町「本山さくら」チームの地方車造りに協賛させていただきました。地方車を飾る「播磨屋橋」の出来映えの素晴らしさに感動させられたからです。はりまや橋公園にある播磨屋橋の図面を元にして製作した1/2模型ですが、大阪城に使われている嶺北杉の無垢材を使って、実物と同じ50人役以上の大工手間をかけたそうです。
近年は何から何まで偽装だらけです。偽装しなければ金儲けができない、偽装できない者は馬鹿と言わんばかりです。そのような中で、播磨屋橋には手抜きをしない職人気質が見られました。(株)第一コンサルタンツの経営理念、信条と相通じるものがあります。

  

富士山落石事故の検証実験

開発期間 2009年7月17日,18日
発注者 日本テレビ放送網株式会社
開発担当 右城 猛,楠本 雅博
目 的 2009年7月13日,富士山新五合目駐車場で落石が防護柵を突破してキャンピングカー直撃した落石事故を検証するために実験。

 

特徴
1.  愛媛大学防災情報研究センター,(社)地盤工学会四国支部と共同で研究。
2.  事故発生時に想定された落石エネルギー100kJの運動エネルギーで,重さ2トンのコンクリート塊を落石防護柵に衝突させる。
3.  実験の模様は,日本テレビが撮影。
4. 実験の結果は,2009年7月19日18時からの「真相報道バンキシャ!」(日本テレビ)で約10分間にわたって放送された。

1)右城猛,中村和弘:富士山新五合目駐車場における落石事故について,平成21年度技術研究発表会, 地盤工学会四国支部,2009年.

富士山新五合目駐車場における落石事故について
富士山落石事故.pdf(269.7 KB)

落石防護ネットの技術開発

開発期間 2007年7月~2009年12月
発注者 落石対策技術研究会 (代表 堀地幹夫
開発担当 右城 猛,楠本 雅博
目 的 エネルギー吸収性能と捕捉性能に優れたポケット式落石防護ネットの開発。

 

特徴
1.  高知県から「頑張る企業総合支援事業費補助金」の交付を受けて実施。
2.  社団法人四国建設弘済会より助成金を受けて,愛媛大学と共同で研究。
3.  日本で初めて実物規模の防護ネットに重錘衝突実験を実施し, 400kJの落石エネルギーを吸収できることを確認。
4. 動的解析専用FEMであるLS-DYNAで応答解析。
5. 平成21年度 土木学会四国支部の技術開発賞を受賞
6. 平成22年度の第12回国土技術開発賞・地域貢献技術賞(国土交通大臣表彰)を受賞。

0.7tの重錘を17m/秒の速度で衝突させたときのネットの変形
2tonのコンクリート塊を400kJのエネルギーで衝突
2008年5月27日の公開実験には,全国から約300名の研究者や技術者が参加

 

新しい落石防護ネット・ロングスパンの開発
平成21年度土木学会四国支部第15回技術研究発表会
新しい落石防護ネット・ロングスパンの開発.pdf(493.6 KB)

 

四国の急傾斜地における落石対策研究の最前線
The front line of the research on the rockfall prevention at the steep slope in Shikoku
kaihatsu.pdf(859.6 KB)

 

地域貢献賞(国土交通大臣表彰)受賞
国土技術開発賞.pdf(243.7 KB)

 

既存落石防護柵の性能向上の研究

開発期間 2009年5月~12月
発注者 落石対策技術研究会 (代表 堀地幹夫)
開発担当 右城 猛,楠本 雅博,加賀山肇
目 的 既存のワイヤロープ金網式落石防護柵の耐衝撃性能やエネルギー吸収性能を向上させる。

 

特 徴
1.  愛媛大学防災情報研究センター,(社)地盤工学会四国支部と共同で研究。
2. 既存の防護柵の柵端金具を特殊な緩衝機能を持った金具と取り替えるだけで,エネルギー吸収性能を大幅に向上させることができる。
3.  既存のワイヤロープ金網式落石防護柵の可能吸収エネルギー(30~50kJ)を100kJまでアップさせられることを確認。
4. 施工が非常に簡単で早い。

 

1)加賀山肇,右城猛,筒井秀樹,田中登志夫:落石防護柵用柵端金具の研究開発, 平成21年度技術研究発表会, 地盤工学会四国支部,2009年

 
落石防護柵用柵端金具の研究開発
落石防護柵の柵端金具.pdf(498.7 KB)

落石の運動機構の解明に関する研究

開発期間 2003年11月~2004年1月
発注者 国土交通省四国地方整備局四国技術事務所
開発担当 右城 猛,楠本 雅博,篠原 昌二,大西 一賢,田中 宏和,齋藤 啓太,大和田 菊代
目 的 落石の運動形態,速度,跳躍量,等価摩擦係数等を測定。

 

特徴
1.  高さ40m,傾斜角35~45度の自然斜面で実験。
2.  落下させた供試体は,コンクリート製の立方体 (0.52t),コンクリート製の球体(0.2t),自然石(質量0.12~2.06t)
3.  コンクリート製の供試体内部には,三軸の加速度センサーとデータロガーを埋設。
4.  ビデオカメラによるステレオ撮影を行い,落石の運動中の座標値を測定。
5.  学識経験者より構成された技術検討委員会(委員長は愛媛大学の矢田部龍一教授)で研究の妥当正当を評価。

 

1)右城猛,楠本雅博,篠原昌二,木下賢司:落石の運動機構に関する実験的研究,土木学会論文集F Vol.62 NO.2, 377-386, 2006.6

 

落石の運動機構に関する実験的研究
土木学会論文集F,Vol.62No.2,2006.6
Rock-Fall-Movement.pdf(1.0 MB)

AN EXPERIMENTAL STUDY RELATED TO ROCK FALL
Ehime.pdf(595.3 KB)

落石の運動形態に関する研究

開発期間 2000年8月~2001年2月
発注者 高知県土木部中村土木事務所(現:幡多土木事務所)
開発担当 右城 猛,篠原 昌二,明坂 宣行,筒井 秀樹
目 的 落石の運動形態と落下速度,跳躍量を測定。

 

特徴
1.  16~200kgの自然石53個,16kgのコンクリート球3個,37~39kgのコンクリート立方体13個の合計69個を落下させ,ビデオカメラで撮影。
2.  杉の植林地の中の斜面で,傾斜角は40~60度。落差は18m。
3.  回転から跳躍に移行するメカニズム,衝突期間中の落石の挙動,立木や切り株に衝突したときの挙動を把握できた。
4.  研究成果は,日本道路協会の「落石対策便覧に関する参考資料-落石シミュレーション手法の調査研究資料-」で紹介されている。

 

1)右城猛,篠原昌二,谷田幸治,八木則男: 落石の斜面衝突運動に関する研究,第5回構造物の衝撃問題に関するシンポジウム論文集,土木学会構造工学委員会,2000年

 

Movement of Rockfall and a Study on Its Prediction
Ushiro Takeshi,Tsutsui Hideki
Daiichi Consultants Company Limited, Kochi,Japan
Kochi.pdf(225.1 KB)