創立60周年記念祝賀会の挨拶(2023年9月2日)

社長の右城猛でございます。

本日はお忙しい中、このようにたくさんの方にお集まりいただき、誠にありがとうございます。青森、埼玉、東京、横浜、富山、岐阜、京都、岡山、熊本といった遠方からもお越しいただきました。感謝申し上げます。

本日の祝賀会は、2つのことをお伝えしたくて開催いたしました。

1つは、弊社が60周年を迎えることができたことに対する感謝の気持ちです。

ここにお集まりいただいている皆様のおかげで60周年を迎えることができました。お世話になった方々にお礼を申し上げたいとの思いです。

もう一つは、私が社長に就任してからの夢であった福利厚生棟の建築に力を貸してくれた皆様にお礼を申し上げたいとの思いです。

 

弊社は昭和38年11月29日に矢野利夫氏によって創業されました。これまでを振り返って見ますと、2度のオイルショックやバブル崩壊後のデフレ不況、政府の骨太方針による公共事業費の大幅な削減など、幾多の逆風にさらされました。

しかしながら、これらの危機を乗り越え、社員数148名、売上高25億円の企業に成長することができました。これもひとえに、ここにお集まりいただいている皆様のご支援、そして社員の情熱とたゆまぬ努力、さらにはそれを陰で支え続けて下さった家族の皆様のおかげだと思っています。本当にありがとうございます。心より感謝を申し上げます。

私が社長に就任したのは平成19年、16年前でございます。当時は受注がピーク時の半分の7億円に落ち込み、営業損益が赤字になるまで経営が悪化していました。何人かの社員は公務員に転職して行きました。いつ沈むか分からない泥船から早く脱出しなければと言う気持ちだったと思います。

社長に就任して最初に思ったことは、「第一コンサルタンツに残って良かった、第一コンサルタンツで働いていて本当に良かった、と思ってもらえる会社にしなければならない」ということでした。そのようなとき、希望が持てる出来事が2つありました。今でも私の脳裏に鮮明に焼き付いています。

1つは、国土交通省から受注していた支援業務の完了検査で、検査官から「皆さんの仕事振りには頭が下がります。こちらが御礼を言いたいぐらいです。ありがとうございました。」という言葉をいただいたことです。このとき国土交通省へ出向していたのは、長山学史(ひさし)君、矢田康久(やすひさ)君でした。今は、二人とも設計部の次長という重要なポストで活躍してくれています。

もう1つは、本社設計部の主任であった濱田拓也君が34歳の若さで、難関の技術士試験に合格してくれたことです。現在は、取締役技術部長という立場で会社を支えてくれています。

 

弊社の業績が大きく伸びたのは、平成23年の東日本大震災と平成24年の笹子トンネル事故でした。この2つを契機に世論は「公共事業不要論」から「国土強靱化論」へと変わり、公共事業予算が大幅に増えました。仕事が増えれば、その分、社員への負担が増えます。社員たちは家族を犠牲にして夜遅くまで働いてくれました。周りの人たちから、「高須の不夜城」と呼ばれたり、「四交代制の24時間営業ですか」と言われた時期もありました。そのような時でも社員を信頼し、辛抱強く支えてくれたご家族がいたからこそ、ここまでこられたのだと思っています。

以前の本社は高須にありました。社屋は老朽化し、台風の時には社長室の壁から雨水が染みこんでくるような情けない状態でした。会議室やトイレが少なく、社員や来客の方には随分と不便な思いをさせていました。BCP(事業継続計画)を策定していましたが、本社が津波浸水区域内にあることや耐震性に劣るなどBCPは絵に描いた餅になっていました。

津波の心配がない場所に移転し、社員が快適に働ける社屋を新築したいとずっと考えていました。しかし、資金に余裕がなく決断できる状況にありませんでした。

そのようなときに、あの東日本大震災が起きました。3カ月後に、高野光二郎氏が「宮城県を元気にする高知応援隊」を結成されたので、私も社員13名と一緒に参加させていただきました。南三陸町、女川町、石巻市、名取市、仙台市の津波被害は想像を絶するものでした。会社に帰って、「5年以内に津波が来ない所へ本社を移転させる」と社員に告げました。

移転すると公言したものの土地や資金の当ては何もありませんでした。ところが奇跡が起きました。想定していた金額の5分の1で現在の土地を購入することができました。東日本大震災と笹子トンネル事故で仕事が増え、建築資金もできました。天が助けてくれたとしか言い様がありません。新築した本社の社長室には神棚を飾り、毎朝、営業部の社員と一緒にお参りをしています。

新社屋の完成で社員のモチベーションが一気に高まりました。業績も順調に伸ばすことができました。社屋を建てて8年になりますが、この間に売上高、社員数共に1.5倍に増やすことができました。

創立60周年事業の一環として、昨年の9月より福利厚生棟の建築工事に着手していました。頑張っている社員のために、より快適な職場環境にしたいという思いと、地域の人々が災害時に避難できる場所を造りたいという思いからです。

新型コロナウイルスやロシアによるウクライナ侵攻の影響で、建築資材の不足と価格高騰を心配したのですが、岸ノ上工務店をはじめとする関係各位のご尽力のお陰で、今年の7月に無事完成し、今日の祝賀会に併せて内覧会を開催することができました。建築に携わっていただいた皆様に心より感謝申し上げます。

また、落成祝として多くの方から立派な胡蝶蘭や記念品の品物をいただきました。心より御礼申し上げます。

高知丸高の高野会長からは、土佐和紙で制作された巨大な虎の絵を寄贈いただきました。ちぎり絵作家の中山アキヒロ氏が3カ月以上の日数をかけたという大作です。福利厚生棟の3階ロビーに飾らせていただきました。3階の大ホールは、これから「タイガーホール」と呼ぶことにしました。ありがとうございました。

 

第一コンサルタンツには、地震、自然災害から郷土を守るという大きな使命があります。この使命を果たす上で最も大切なのは人材です。優れた人材の確保と育成に対しましては、大学や高専、工業高校の先生方に多大なお力添えをいただいております。心より感謝申し上げます。

今日、皆様方にお集まりいただいて、つくづくと感じることがございます。「第一コンサルタンツは、3つの大きな宝に恵まれている」ということでございます。

1つは、優秀な社員という宝です。わが社の社員は誰もが情熱を持ち、そして謙虚で誠実です。

2つは、信頼できる仲間という宝です。ここに集まっていただいている皆様方です。

3つは、信用という宝です。先輩たちがこれまでに築き上げてきた大きな信用です。

この3つの宝を大切にし、さらに大きく膨らませてゆかなくてはならないと考えています。

 

昨年の6月から社内に実行委員会を立ち上げ、今日の祝賀会の準備を進めて参りました。多忙な仕事の間隙を縫って準備をされた実行委員の皆さん、そしてザ クラウンパレス 新阪急高知のスタッフの皆様をはじめ多くの方々にお世話になりました。心より御礼申し上げます。

私たちは、社訓の「情熱、謙虚、誠実」を行動規範とし、「高知のインフラを守る」「高知を地震から守る」「高知のコミュニティを守る」を合い言葉に社業と郷土の発展のために、さらなる精進を重ねて参ります。何卒、これまでと同様に皆様のご指導、ご鞭撻を賜りますよう、お願いを申し上げます。

最後になりますが、ご多忙の中にも関わらずご参加くださった皆様方に、重ねてお礼申し上げますとともに、皆様方のご健勝とご多幸を祈念申し上げまして私の挨拶とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。

2023年9月2日17時30分より

ザ クラウンパレス 新阪急高知

右城 猛

サンメッセ香川で開催「ユーザーカンファレンス2021」に参加(2021/11/25)

11月25日、ニコン・トリンブル、サイテックジャパン共同主催の「ユーザーカンファレンス2021~現場とオフィスをつなぐデジタルトランスフォーメーションで人手不足に貢献~」がサンメッセ香川で開催されました。会場では最新の測量機器などの展示会や、測量・建設DXに取り組んでいる官民それぞれによるセミナーが行われました。セミナーでは弊社の酒井部長が「3次元計測技術を活用した測量DXへの取り組み」と題して講演を行い、多くの皆様に聴講していただきました。

 

ロードボランティア表彰(2021/11/24)

弊社では毎月月初めの月曜日に隣接する国道55号および会社周辺において社会貢献活動の一環としてロードボランティアを実施しています。本活動は道路清掃及び除草となります。長年の活動への取り組みが認められ本日表彰状をいただきました。

これを励みに、今後も積極的な活動を実施していきたいと思っています。

秋の安全に関する会議開催(2021/11/24)

弊社では、春と秋の年2回、安全管理に関する社内全体会議を開催しています。今回の会議は、安全衛生講習として約70名が参加し、一般社団法人日本自動車連盟 高知支部(JAF高知支部)の森様より下記の内容で交通安全に関するご講話をいただきました。

①高知県の交通事故状況

②JAFロードサービスの出動状況(出動理由と原因)

③日常点検について(点検箇所、方法)

④トラブルが起きた時の対処法(パンク、バッテリー上がり等)

普段忘れがちな自動車の日常点検やパンク、バッテリー上がり等の対処方法等、非常に参考になる内容でした。

今後も安全安心な職場環境の確立を目指し随時講習会等、開催していきたいと考えています。

高知高専主催「高知高専生のための進路研究セミナー(Web開催) 」に参加(2021/11/20)

本日、高知高専主催の「高知高専生のための進路研究セミナー(Web開催)」(参加企業は午前・午後の部各75社、計150社)に参加しました。

複数の学生さんが訪問くださり、熱心に弊社の説明を聞いてくださいました。質疑応答の時間には具体的な質問もあり、就職活動への真剣さを感じました。訪問してくださいました学生の皆さんありがとうございました。

最後に、このようなセミナーを開催していただきました御校のご尽力に感謝いたします。

 

高知県工業会主催「第4回 県内企業研究会」に参加(2021/11/16)

本日、高知工業高等専門学校において、高知県工業会主催の「第4回  県内企業研究会」(参加企業は弊社含めて約45社)に参加しました。本セミナーは、新型コロナウイルス感染防止対策を講じた上で開催され、高知県内の様々な業界の仕事内容を説明する趣旨で行われました。

開会の挨拶の後、参加学生が約3時間の限られた時間の中で各企業のブースを訪問していました。訪問してくれた学生さんの中には、以前、高知県工業会主催の高知高専交流事業の一環として当社に会社見学に来られたことがある学生もおり、大変嬉しく思いました。また、就職活動に積極的な学生も多く、自分の将来のことを一生懸命考えている印象を受けました。訪問してくださいました学生の皆さまありがとうございました。

最後に、このような企業研究会を開催していただきました高知県工業会と会場設営にご協力していただいた御校のご尽力に感謝いたします。

次回、11月20日(土)開催の「高知高専生のための進路研究セミナー(Web開催)」午前の部にも参加致しますので 、ぜひご参加ください。

右城社長が高知県産学官民連携センターで講演(2021/11/12)

「令和3年度第4回経営者トーク」で、弊社社長が、「仕事がある、笑顔がある、夢がある会社を目指して」と題して講演をしました。

【講演要旨】

平成19年に社長に就任したとき、「仕事が欲しい」「給料を増やして社員の笑顔を見たい」「社員と将来の夢を語れるようになりたい」、心底そう思った。

平成27年には念願の新社屋を建てることができた。会社創立55周年の平成30年には、社員全員で憧れのヨーローパへ行くことができた。

これからの夢は、世界の優秀な若者が「高知へ行って、第一コンサルタンツで働きたい」と思ってくれる会社にすることである。

 

第10回ものづくり総合技術展(2021/11/11~13)

今年も高知ぢばさんセンターで開催されている、第10回ものづくり総合技術展に出展しています。

 

今年はデジタル化推進ゾーンで橋梁点検をはじめとする、DX事例について紹介しています。

 

新技術への積極的な挑戦について皆様にご紹介出来ればと思います。

 

展示会は11月13日(土)の16時まで開催されておりますので是非お立ち寄りください。

 

 

高知市立青柳中学校でのキャリア教育出前授業(2021/11/11)

11月11日、高知市の五台山の麓にある高知市立青柳中学校において、キャリア教育の出前授業をさせていただきました。

このキャリア授業は、中学2年生86名を対象に、様々な職業があることを知るとともに、興味・関心の幅を広げさせることを目的としています。弊社から西川と生田の二人が学校に出向き、「建設コンサルタント」を紹介させていただきました。中学2年生は2クラスあるので2回に分けて授業をさせていただきましたが、いずれのクラスの生徒も真剣にメモをとりながら聞いてくれていたのが印象的でした。

中学2年生にとって建設コンサルタントという職業は、まだまだ馴染みの無いものだったようですが、私達の説明でこの職業を少しは理解してもらえたと思います。この生徒の中から、一人でも建設コンサルタントの技術者を目指す人が出てくれたらと思います。

弊社では、今後もこのような地域貢献活動を積極的に行っていきたいと思います。

キャリア教育授業の風景 講師をする生田
講師をする西川 高知市立青柳中学校