2013年に理工図書より出版された『土木技術に魅せられて』の書評記事が、公益社団法人日本測量協会の『測量 THE JOURNAL OF SURVEY』2月号のSURVEY LIBRARY(書評)欄に掲載されました。
書評記事を書いて下さったのは、三浦基弘先生(産業教育研究連盟副委員長、大東文化大学元講師、東京都立大学元講師)です。
2月1日(水)、クモノスコーポレーション株式会社 代表取締役社長 中庭和秀様をお招きし、第32回第一セミナーを開催しました。幡多支店の社員の方にはリモートで参加いただきました。
今回の第一セミナーでは、「2025年バーチャル万博に向けて森羅万象デジタル化する」と題しまして、ご講演を頂きました。
新入社員を増やすために社名をスタイリッシュに変更したり、特許を80件も取得していたりとユニークなエピソードを交えつつ、クモノスコーポレーション樣の素晴らしい技術について熱いプレゼンをしていただきました。たくさんの事例を画像や動画をふんだんに使って説明していただき,皆さんの目が釘付けになっていました。なにより、中庭様の技術に対する真摯であり情熱的な熱意を聞かせていただき、弊社社員にも良い刺激になったかと思います。若手社員も積極的に質問をしていたのも印象的でした。
中庭様、本日は貴重なご講演ありがとうございました。
高知県子育て支援課主催の従業員向け育児休業研修(企業版両親学級)を当社一階研修室にて行いました。
企業としては育休を推し進めたいと考えているものの、従業員や現場の意識改革が進んでいないところも多く、県としては、来年度から企業内での育児休業に関する研修開催の支援を検討しているようです。
講師は株式会社 ファミーリエ代表取締役 NPO法人ファザーリング・ジャパン理事 徳倉康之 様で仕事と育児の両立へのヒントや男性の育休の進め方のお話をして頂きました。
時代とともに働き方・考え方を変えていく重要性を認識出来た素晴らしい講演で一時間があっという間でもっとお聞きしたいと思う内容でした。
開催して頂きました高知県子育て支援課の皆様、講演して頂いた徳倉様ありがとうございました。
令和5年1月22日(日)、香川県の国営讃岐まんのう公園にて開催された『第22回国営讃岐まんのう公園リレーマラソン』の職場仲間部門に当社社員が出場しました。
Aチーム 5名:吉田(直)、高橋(祐)、中平、中山(大)、三谷
_2時間53分2秒(75チーム中総合第9位、部門別30チーム中第2位)
Bチーム 8名:明神、乾、金、大平、岡添、森、仲田、AUNG(アウン)
_3時間43分3秒(75チーム中総合第57位、部門別30チーム中第22位)
本大会は今年で22回目と歴史がある大会ですが、過去2年間は新型コロナウイルスの影響により開催が見送られていました。今回は、3年ぶりの開催ということで当社からは『初の入賞を目指す』Aチーム、『楽しく走る』Bチームが参加しました。
Aチームは職場仲間部門で序盤から独走状態となり、一時は2位チームと3分差を広げる走りを見せますが、上位入賞チームよりチーム人数が2人程度少ないことが影響し、終盤に抜かれ惜しくも1位入賞を逃しました。しかし、本大会への参加4回目にして初の入賞を見事達成することができました。
Bチームは今回マラソン初参加の社員や新型コロナウイルスなどの影響で運動不足の社員も多く、出走前は完走できるか心配されました。しかし、一人ひとりが十二分に実力を発揮し、見事制限時間の17分前に無事ゴールすることができました。
出場した選手の皆さん本当にお疲れ様でした。また、県外にもかかわらず応援に来てくれた社長、社員の方々ありがとうございます。
最後に、感染症防止対策を十分に施した上で、本大会を開催して頂いた大会関係者の皆様へお礼申し上げます。
襷リレー Aチーム | 襷リレー Bチーム |
リレーマラソン初参加の森選手 | 明神選手と笑顔で併走するアウン選手 |
戦況を見つめる社長 | Bチーム フィニッシュ(最後は全員でゴールと思いきや…) |
Aチーム_75チーム中総合第9位、部門別30チーム中第2位 | Bチーム_75チーム中総合第57位、部門別30チーム中第22位 |
最後に参加者全員で記念写真 |
1.はじめに
皆さん、新年あけましておめでとうございます。年頭に当たりまして、ご挨拶申し上げます。
私は年末の12月27日にコロナに罹患しました。このため、1月3日まで7日間ずって自宅で療養をしていました。ワクチンを5回接種していたため、症状は普通の風邪よりもずっと軽く済みました。
忘年会を欠席せざるを得なくなり、皆様にはご心配をかけるとともに、大変迷惑をおかけしました。申し訳なく思っています。
今日は、新型コロナウイルスに関連することと、インフラ分野のDXについて、元旦に思ったことをお話させていただきます。
2.新型コロナウイルスに関連して
コロナ騒動が始まって3年が経ちます。生活様式が随分と変わってきました。最も変わったのは会議だと思います。コロナ初年度の令和2年は、ほとんどの会議が中止になっていましたが、最近はWEB会議がメインになってきました。
WEB会議の最大の利点は、時間や経費を節約できることです。会場へ移動する時間や交通費、会場代などの経費が不要になったことです。全国から東京へ集まらなければならないような会議は、経費が半端なく節約されているはずです。欠点もあります。会場で名刺交換したり、雑談したりすることができません。このため、面識のない人と親密になれない、人脈が広がらないことです。
私は、時間や経費がいくらかかろうとも、対面会議のメリットが数倍大きいと思っています。
コロナ禍で極端に減ったのが会食です。私の過去を振り返ってみますと、人間として、あるいは技術者として大きく成長できたときには、必ず人との出会いがありました。いつもそこでは、酒を飲みながら会食をしていました。私の経験を2、3紹介させていただきます。
私は、平成9年、47歳のとき愛媛大学から博士の学位をいただきました。その切っ掛けになったのは平成3年でした。地盤工学研究発表会が長野県であり、愛媛大学の先生と会食をする機会がありました。その席で、「一度研究室に遊びに来ませんか」と誘われていたので、一ヶ月後、午後一時過ぎに八木研究室を訪問させていただきました。
研究室には、榎先生だけがおられ、ソファに座るなり、冷蔵庫から缶ビールを取り出してきて歓待してくれました。そうしているうちに、八木先生、矢田部先生も帰ってこられ、夕方まで研究室で飲みながら歓談をしました。その後4人で繁華街へ繰り出しました。私がホテルに帰ったのは夜中の二時近くになっていました。
この日から、八木研究室と親密な関係になりました。あれから30年以上が経ちますが、矢田部先生には第一コンサルタンツの取締役になっていただいているわけでございます。
私の学位論文には、モンテカルロ法を用いた落石シミュレーション手法に関する研究を書いています。この研究のヒントになったのは、正月に実家へ帰り、幼なじみと酒を飲んでいたときに聞いた話です。友人の一人が航空自衛隊に勤務していました。日本の領空に敵の戦闘機が侵入してくることを想定し、それを撃墜する訓練をコンピュータでしている。そのシミュレーションには、モンテカルロ法という乱数を発生させる手法が用いられている、という話しでした。これがヒントになりました。斜面を落下する落石を戦闘機と見なせば良いと思ったのでした。
当社の顧問をして貰っている國島正彦先生、大森文彦先生、望月雄二さん、上野将司さんたちと親しくなる切っ掛けは、いずれもお酒を飲みながらの会食の席でした。
酒が入れば誰でも陽気になり、ポジティブ思考になります。腹を割った本音の話しをすることができます。コロナによって会食が減ったことは、経済活動だけでなくいろいろな面で大きな損失です。早く、コロナ前の日常生活に戻ることを祈るばかりです。
3.インフラ分野のDX
少子高齢化の影響で建設産業における就労者の高齢化、担い手不足が顕在化しています。そうした中で、自然災害やインフラの老朽化への対応が迫られています。
国土交通省は昨年、インフラ分野の「DXアクションプラン」を発表しました。2025年までにどのようなDXに取り組むのか、その方針を取りまとめたものです。
当社は昨年、ドローンレーザーやマルチビームを用いた測量業務を国土交通省から受注することができましたが、県内同業社でDXに対応できている会社は少ないように思います。DXに対応できない会社は淘汰される時代が始まる予感がします。
今年は、橋梁やトンネル、ダムといった土木構造物を対象にした、AIによる健全度診断技術が一気に進むと思われます。絶対、乗り遅れてはなりません。失敗しても構わないので、「他社より一日でも早く」という気持ちで取り組んでください。何もしなければ前へ進むことができません。失敗は経験です。経験を積み重ねれば必ず成功します。
DXを推進する上で、注意すべきことがあります。優れた土木技術が伴わなければ、DXはただのオモチャになってしまうということです。経験に裏付けされた技術があってはじめてDXが生きてくるのです。
私が敬愛している一人に、高知丸高の高野広茂会長がおられます。「昨年、スイス製の多関節型建設機械スパイダーを1億円で購入した、改良してさらに安価で良いものにするつもりだ」と話されていました。
会長は2月に86歳になります。鹿島建設や大成建設などのスーパーゼネコンだけでなく、伊藤忠商事や三菱商事とも幅広い人脈を持っており、世界中から建設機械に関する最新情報を収集しています。その好奇心には驚かされます。新しいものに興味を示し、追っかけているので、いまでも成長を続けられているのだと思います。
昨年、会長からこんな話も聞きました。「古い大栃橋を取り壊すのに高知県が5億円で発注したが不落になった。10億円でないと解体撤去できないそうだが、私なら2億円程度でできる」というのです。
高野会長は、自分で現地へ行き、橋が架かっている長瀬ダムの水深を測り、組み立て式のフロート台船を使えば、仮橋の数分の一の費用で撤去できるという説明でした。
寝ても覚めても四六時中考えているのです。ですから、誰も考えつかない妙案を提案ができるのです。私たちも仕事に対する姿勢を見習わなければいけないと思ったことでした。
4.おわりに
今年、第一コンサルタンツ創立60周年を迎えます。60周年を迎える企業は日本に16,083社ありますが、100周年を迎えるのはその13%の2,118社です。
第一コンサルタンツが今後、80周年、100周年と生き残っていけるかどうかは、皆さんの働き方にかかっています。
世界中から最新の技術をどこよりも早く取り入れることと、経験に裏付けされた高度な技術を身に付けることが大事です。社員一人ひとりが、この分野なら誰にも負けないという技術を身に付けるように心掛けてください。
最後になりますが、皆さんが人間としても技術者としても大きく成長すると共に、幸多い年になることを祈念しまして念頭の挨拶と致します。
12月3日~5日の期間、設計部(防災まちづくり課)の松本、岩瀬、金の3名が東日本大震災被災地(岩手県、宮城県)復興の現場を視察しました。
主な視察地は、以下の通りです。
3日:東松島市(野蒜地区)、石巻市(南浜地区、大川小学校震災遺構)
4日:釜石市(東部・唐丹・花露辺)大船渡市、陸前高田市(高田地区、高田松原津波復興祈念公園)、南三陸町(志津川地区)
5日:女川町(中心市街地、離半島地区)、名取市(閖上地区)
被災地では復興10年を経過して「第2期復興・創生期間」に入り、住まいの再建、復興まちづくり、交通インフラ等の整備が概ね完了し復興の総仕上げの段階となっています。
今回の視察では、三陸リアス海岸から仙台湾岸の平野部まで、地形や市街地の立地状況が異なる複数の復興まちづくりの現場を見ることが出来ました。
新しいまちでは、なりわいも再開されており貴重な生の声をお聞きすることもできました。
岩瀬、金は初めての被災地復興現場の視察であり、沿岸の防護施設や移転先の住宅団地、移転元地の跡地利用など復興まちづくりのスケールの大きさに圧倒されました。また大量の未利用地の発生、にぎわいの喪失など復興における課題も実感することが出来ました。
この経験を、高知県における事前復興まちづくりの検討に活かせるよう、学び続けていきたいと考えています。
みやぎ東日本大震災津波伝承館 | 釜石市の堤防 |
旧女川交番 | 女川町の離半島部の集落 |
南三陸町の旧庁舎 |