落石の運動形態に関する研究

開発期間 2000年8月~2001年2月
発注者 高知県土木部中村土木事務所(現:幡多土木事務所)
開発担当 右城 猛,篠原 昌二,明坂 宣行,筒井 秀樹
目 的 落石の運動形態と落下速度,跳躍量を測定。

 

特徴
1.  16~200kgの自然石53個,16kgのコンクリート球3個,37~39kgのコンクリート立方体13個の合計69個を落下させ,ビデオカメラで撮影。
2.  杉の植林地の中の斜面で,傾斜角は40~60度。落差は18m。
3.  回転から跳躍に移行するメカニズム,衝突期間中の落石の挙動,立木や切り株に衝突したときの挙動を把握できた。
4.  研究成果は,日本道路協会の「落石対策便覧に関する参考資料-落石シミュレーション手法の調査研究資料-」で紹介されている。

 

1)右城猛,篠原昌二,谷田幸治,八木則男: 落石の斜面衝突運動に関する研究,第5回構造物の衝撃問題に関するシンポジウム論文集,土木学会構造工学委員会,2000年

 

Movement of Rockfall and a Study on Its Prediction
Ushiro Takeshi,Tsutsui Hideki
Daiichi Consultants Company Limited, Kochi,Japan
Kochi.pdf(225.1 KB)

落石の斜面衝突時の挙動解明に関する研究

開発期間 2003年11月~2004年1月
発注者 国土交通省四国地方整備局四国技術事務所
開発担当 右城 猛,楠本 雅博,篠原 昌二,大西 一賢,田中 宏和,齋藤 啓太,大和田 菊代
目 的 落石が斜面へ衝突したときの,跳ね返りのメカニズムの解明。

 

特徴
1.  三軸の加速度センサーとデータロガーを内蔵したコンクリート製の立方体 (0.52t)とコンクリート製の球体(0.2t)を自由落下させて観測。
2.  落下させた斜面は,盛土した土砂斜面,切土した岩盤斜面,平坦な岩盤及び土砂地盤である。
3.  衝突時の衝撃加速度,跳ね返りの軌跡を測定し,跳ね返り係数の予測手法を提案。

 

1)右城猛,楠本雅博,加賀山 :岩盤上の表土が落石の跳ね返り速度に及ぼす影響に関する研究

 

第6回地盤と環境に関するシンポジウム講演概要・技術論文集,地盤工学会四国支部徳島県地盤工学研究会,2010年

岩盤上の表土が落石の跳ね返り速度に及ぼす影響に関する研究

落石防護柵基礎の設計手法に関する研究

開発期間 2002年3月~2003年2月
発注者 国土交通省四国地方整備局四国技術事務所
開発担当 右城 猛,篠原 昌二,明坂 宣行,筒井 秀樹
目 的 落石防護柵基礎の合理的な設計手法を提案する。

 

特徴
1.  0.5tの重錘を2~5mの高さから落下させて防護柵に衝突させて,防護柵の変状や基礎の応答を測定。
2.  学識経験者より構成された技術検討委員会(委員長は愛媛大学の矢田部龍一教授)で研究の妥当正当を評価。
3.  ストンガードのエネルギー吸収性能を確認できた。
4.  落石の衝突による基礎の応答を確認でき,それに基づいて動力学に基づいた新しい安定解析手法を提案できた。
5.  研究成果は,落石対策便覧の改定に反映される予定。

1)右城猛,篠原昌二,松山哲也:落石防護柵の重錘衝突実験,第26回道路会議,日本道路協会,2005年

落石防護柵の重錘衝突実験

落石防護擁壁の合理的な設計手法に関する研究

開発期間 1999年4月~2000年3月
発注者 社団法人四国建設弘済会
開発担当 右城 猛,津野 正道,水田 勝也
目 的 運動力学に基づいた合理的な落石防護擁壁の安定解析手法の提案。

 

特徴
1.  平成10年度建設事業の技術開発支援制度(社団法人四国建設弘済会)の助成を受けて実施。
2.  落石の衝突位置,擁壁形状によった擁壁の応答が異なることを確認。
3.  提案する手法で設計すれば,従来の手法で設計した場合に比べて擁壁のコストを1/3程度に抑えられる。

 

1) 右城猛,津野道彦,水田勝也,尾崎勝彦:落石防護擁壁の設計法に関する研究,土木技術,Vol.55.No.9

 

落石防護擁壁の設計法に関する研究

スレート片落下実験

開発期間 2010年4月~12月(実験は5月25日,26日)
発注者 社団法人ベターリビング
開発担当 右城 猛,楠本雅博,西村修,兵頭学,小松由和
目 的 スレート片が屋根面から落下する際の運動形態を観測し,運動軌跡からシミュレーション解析に用いる運動パラメータを求める。

 

特徴
1.  岐阜大学沢田研究室と共同で実験。
2.  屋根から落下したスレート片と同じ形状のスレートを,台形(2.6~3.1kg),三角形(1.2~1.5kg)に切断して作成した44個の供試体を使用。
3.  供試体は実際に屋根から投下させ,ビデオカメラ,デジタルカメラで撮影。
4. 実験は公開実験とし,NHKや静岡放送などマスコミが取材する中で行った。
5. 実験の結果は,テレビや新聞で報道された。

 

1)兵頭学,楠本雅博,右城猛:スレート片落下の画像解析,平成22年度技術研究発表会 地盤工学会四国支部,2010.

かかと版を有する擁壁に作用する土圧に関する研究

開発期間 1995年~1997年
開発担当 右城 猛,筒井 秀樹,片岡 寛志
目 的 新しい土圧理論「改良試行くさび法」の妥当性を検証するための研究。

 

特徴
1.  高知大学小椋研究室と共同で,盛土材にピアノ線を用いた模型実験を実施。
2.  高知大学小椋研究室と共同で,遠心模型実験を行い,壁面土圧とすべり面を測定。
3.  愛媛大学の八木研究室と共同で,豊浦標準砂を用いた重力場での模型実験を実施。
4.  各種実験で,改良試行くさび法の理論と一致するすべり面が発生することを確認。

 

1)右城 猛,八木 則男,矢田部 龍一,筒井 秀樹:かかと版付き擁壁の合理的な土圧評価法,土木学会論文集 No.567 /VI-35, 1997年,pp.189-198.→ダウンロード
2)右城猛,筒井秀樹:片持ばり式擁壁の合理的な土圧計算法の一試案,土木技術Vol.54.No.8,土木技術社,1999.
ダウンロード

 

クーロンの土圧理論と改良試行くさび法
改良試行くさび法.pdf(401.6 KB)

 

擁壁の設計法と土圧理論
平成21年12月徳島大学工学部建設工学科講演
徳島講演右城.pdf(412.1 KB)

道路側溝「かんたん側溝」の技術開発

開発期間 1999年5月~2000年3月
発注者 スーパーマルチ側溝開発研究会(代表:鍋島 正男)
開発担当 右城 猛,宮崎 洋一
目 的 スリットを有する蓋と側壁を連結したコンクリート製道路用側溝の開発。

 

特徴
1.  平成11年度建設技術学術等研究費助成金(社団法人高知県技術公社)を受けて技術開発。
2.  高知大学農学部小椋研究室の協力を得て実車による載荷試験を実施。
3.  2000年に高知県地場産業大賞の地場産賞を受賞。
4.  2001年に国土交通省の新技術NETIS登録。

 

1) 右城猛,小椋正澄:スリット付き可変勾配側溝の土圧実験,8回技術・研究発表会,地盤工学会四国支部,1999.

ガードレール基礎「プレガード」の技術開発

開発期間 1999年8月~2001年3月
発注者 高知県コンクリート製品協同組合(代表:鍋島 正男)
開発担当 右城 猛,宮崎 洋一,水田 勝也
目 的 プレキャストコンクリート製ガードレール基礎の開発。

 

特徴
1.  平成11年度組合等中小企業連携組織調査開発等支援事業(多角的連携組織開発支援事業)の助成金を受けて技術開発。
2.  高知大学農学部小椋研究室の協力を得て載荷試験を実施。
3.  2001年に高知工科大学島研究室の協力を得て公開実験。
4.  2002年に高知県エコ産業大賞の「大賞」を受賞,国土交通省の新技術NETIS登録。
5.  2003年テレビ番組「企業未来・チャレンジ21」でプレガードが全国に放映される。

 

1)右城猛,小椋正澄:プレキャストコンクリートL型ガードレール基礎の開発に関する研究 ,組合等中小企業連携組織調査開発等支援事業,高知県コンクリート製品協同組合,2000.3.

L型擁壁の耐震性能に関する研究

開発期間 2005年9月~2006年3月
発注者 高知県コンクリート製品協同組合(代表:幸崎 眞幸)
開発担当 右城 猛,楠本 雅博,大西 一賢
目 的 高知県コンクリート製品協同組合が開発しているプレキャストコンクリート製L型擁壁の耐震性能の確認。

 

特徴
1.  平成17年度中小企業活路開拓調査・実現化事業(中小企業組合等活路開拓事業)の補助金を受けて実施。
2.  新潟県中越地震(2004年10月)によるL型擁壁の被害状況を現地調査する。
3.  愛媛大学の協力を得て,模型による振動実験を実施して破壊メカニズムを解明。
4.  静的載荷試験で耐荷力を確認。

 

1)右城猛,大西一賢:擁壁の地震被害例と耐震性評価法,四国の地盤災害・地盤環境に関する第6回シンポジウム,地盤工学会四国支部,2006.

ブロック積み擁壁の耐震性能に関する研究

開発期間 2007年6月~2008年3月
発注者 高幡コンクリートブロック協同組合(代表:)
開発担当 右城 猛,楠本 雅博,大西 一賢
目 的 大型ブロック積み擁壁の耐震性能に関する研究。

 

特徴
1.  平成18年度中小企業活路開拓調査・実現化事業(中小企業組合等活路開拓事業)の補助金を受けて実施。
2.  新潟県中越沖地震(2007年7月)による擁壁の被害状況を現地調査する。
3.  国土交通省建築研究所による実物大ブロック積み擁壁の振動実験を見学。
4.  種々のタイプの擁壁を製作し,破壊試験を実施して,破壊メカニズムを検討。