2017年 年頭の挨拶(2017年1月4日)

新年あけましておめでとうございます。
仕事始めに当たり年頭のご挨拶を申し上げます。
今年のお正月は,3ヶ日とも暖かく,穏やかでした。家族で良いお正月を過ごすことができたことと思います。

お正月には年賀状をいただきありがとうございました。「技術士資格を目指します」「一段階上の仕事を目指します」「一日一生という気持ちで取り組みます」「昨年の経験を生かして精進します」といった決意が書かれた年賀状もあり,大変頼もしく感じました。
今年の絵馬に書かれている言葉を見ても、皆さんが今年にかける意気込みを感じ、とても頼もしく嬉しく思いました。

今年の6月が来れば,私が社長に就任して丸10年になります。反省の意味を込めて,当時を振り返ってみたいと思います。

私は平成19年の6月に社長に就任しました。公共事業は平成10年をピークに毎年減り続け,高知県の平成19年度の建設事業予算はピーク時の1/3まで落ち込み,高知県を代表する建設会社が次々と経営破綻をしていました。

わが社の受注量も年々減少し,ピーク時の1/2程度まで落ち込み,原価率が80%を超え,会社の経営は危機的状態になっていました。
会社の将来に絶望した何人かの社員は会社を去って行きました。期待していた社員たちでしたので本当に辛い、悔しい思いをしました。
第一コンサルタンツを「仕事があり,社員に笑顔があり,未来がある」そんな会社になんとかしたいと強く思いました。

具体的な方策があったわけではありません。これは私の強い願望でした。
社員の皆さんは,私の予想していた以上に頑張り期待に応えてくれました。目標達成に向けて必死に頑張ってくれました。そのお陰で,昨年度の受注額は19億円を達成しました。当時の2倍以上です。一昨年には新社屋も建てることができました。
平成22年度以降は無借金経営を続けています。誰もが認める優良企業となりました。
しかし,わが社が目指す日本一は,まだはるか彼方にありますが、諦めることなく目標に向けて努力を続けなければと思っています。

今年の絵馬に何を書こうかと随分と迷いました。迷った末に「日々改善」と書きました。これは私の決意でもあるのですが,是非,皆さんにも心掛けていただきたいと思っています。
今日一日を反省し,どうすれば良かったかを考えるようにしていただきたいと思います。
「昨日より今日,今日より明日」と日々改善,日々実践を積み重ねて行けば,1年,2年,10年経つと,大きな改革ができます。
小さな日々の改善,工夫の積み重ねこそが成功の秘訣です。

平成29年は第一コンサルタンツが日本一に向けて躍進する年にしたいと考えています。
コンサルタントは人材次第です。優秀な人材を確保する,優秀な人材を育成することに尽きます。今年は,これまで以上に人材の確保と育成に力を注ぎます。
皆さんがこんな講習会に参加したい,こんな展示会に行きたい,こんな本を買いたいなどの要望があれば遠慮なく言って下さい。
社員が成長することであれは,会社は思い切って投資をします。

もう一つ重要なことがあります。
それは時間外労働です。電通の女子社員の過労自殺をきっかけに,超過勤務が大きな社会問題になっています。
法律違反をする企業に対しては厳しい社会的制裁が加えられます。わが社にとっても他人事ではありません。

残業問題を考えるときに,頭に浮かぶのがパーキンソンの法則です。
「仕事の量は,仕事をするのに与えられた時間がある限り増える」というものです。
どうすれば残業を減らすことができるのか真剣に考えて下さい。
年度末にかけて益々忙しくなると思います。20時までに,遅くても22時までには退社するように工夫して下さい。

最後になりますが、平成29年が皆さんにとって大きく成長する年となりますよう心よりお祈り申し上げまして,私の年頭の挨拶といたします。

2016年入社式 社長訓示(2016年4月1日)

新しく社員になられた皆さん、おめでとうございます。
この研修室で入社式を執り行うのは、今回が初めてであります。記念すべき年に皆さんを迎えることができ大変嬉しく思っています。

今年は豪華なゲストをお迎えしています。長年お世話になっている愛媛大学の矢田部先生、帝国データバンク高知支店の泉田さん、そして岐阜大学からは沢田先生、熊田先生、加藤先生にお越しいただきました。
熊田先生には、昨年に引き続き今年もビジネスマナーの指導をしていただきました。ありがとうございました。
我が社の社歌を作っていただいたOTOGIの河村さんと金子さんもわざわざ九州から駆けつけてくれました。河村さんは長崎から、金子さんは宮崎県の延岡からです。
本当にお忙しい中、皆さんありがとうございます。

新入社員の皆さんに、私から2つのことをお話しさせていただきます。
まず1つ目は、第一コンサルタンツの社訓です。第一コンサルタンツでは「情熱、謙虚、誠実」を社訓としています。
「情熱」とは、やろうと決めたことは何が何でもやり遂げるという熱意です。どれだけ才能や知識があっても実行しなければ何の意味もありません。大事なのは情熱です。
「謙虚」とは、誰からでも素直に学ぼうとする気持ちです。その気持ちがあれば、たくさんの人や情報が集まってきます。
「誠実」とは、些細な約束でもキチンと守る、嘘をつかない、裏切らないということです。誠実であれば信用ができ、仕事がきます。
どうか皆さん、「情熱、謙虚、誠実」を常に意識して行動して下さい。そして、熊田先生から学んだ礼儀作法を心掛け、「さすが第一コンサルタンツの社員だ、立派だ」といわれるようになって下さい。

2つ目は、皆さんのそれぞれの個性を活かして、第一コンサルタンツが飛躍する起爆剤になっていただきたい、ということです。
昔から、「天地人」、つまり天の時、地の利、人の和の3つが揃うと戦に勝てると言われています。
今、日本は大きな変革期にあります。変革期に有利なのは、第一コンサルタンツのように時代のニーズに素早く対応できる会社です。天の時に恵まれています。
地の利にも恵まれています。今は交通網やインターネットが発達し、地方が不利ではなくなりました。むしろ、地価や物価が安いことを考えると、今の時代は地方の会社が有利です。
そして、第一コンサルタンツには、実に個性豊かな10名の社員が入社してくれました。新卒が4名、キャリヤを積まれた方が6名です。土木業界以外の経験者が4名います。愛媛県、埼玉県の出身者もいます。年齢は10代、20代、30代、40代、50代、60代で、若者もいれば年長者もいます。
変革期に活躍するのは「よそ者、馬鹿者、若者」だと言われていますが、今年の新入社員には「よそ物」「馬鹿者」「若者」が揃っています。
それだけではありません。私たちの回りには、矢田部先生、沢田先生、泉田さんを始め第一コンサルタンツを応援してくれる人がたくさんいます。第一コンサルタンツは「人の和」に恵まれています。
「天地人」に恵まれた今こそ飛躍できる絶好のチャンスであります。日本一のコンサルタントに向けて一緒に頑張りましょう。

最後になりますが、皆さんの今後の活躍を祈念しまして、私の歓迎の挨拶とします。

2016年 年頭の挨拶 (2016年1月4日)

新年あけましておめでとうございます。
今年の正月休みは8連休でした。それぞれ家族の皆さんと一緒に楽しいお正月を過ごされたことと思います。
仕事始めの今日は、「第一コンサルタンツの社訓」と「今年の夢」についてお話しをさせていただきます。

◆ 第一コンサルタンツの社訓

第一コンサルタンツは、今年、創業53年目を迎えますが、目標は100年企業です。
南海地震が30年以内に70%の確率で起きると言われていますので、100周年を迎えるまでには必ず地震が来ます。このため、南海地震にも耐えられる社屋を新築しました。

しかし、社屋は立派でも、人材が育たなければ会社は滅びます。
「1年先を考えるなら種をまけ、10年先を考えるなら木を植えよ、100年先を考えるなら人を育てよ」という諺があります。
会社の成長を支えるのが人材です。人材育成には、これまで以上に力を注いでいきます。
人材育成においては、単に技術を磨くだけではなく、人間性に優れた技術者を育成することが重要です。

皆さんには、「さすが第一コンサルタンツの社員だ」「立派だ」と言われるような人になってもらいたいと思っています。
そのような思いで「社訓」を作りました。研修室の入り口の壁に、「情熱、謙虚、誠実」と書いた額縁を掲げてあります。
皆さん、毎日見ていると思いますが、情熱、謙虚、誠実の意味について考えたことがあるでしょうか。

「情熱」とは、やる気です。やろうと決めた事は何が何でもやり遂げるという熱意です。
パナソニックの創業者である松下幸之助は、次のように言っています。
「成功した理由を一つだけあげよと言われれば、それは情熱だ。如何に才能があっても知識があっても情熱がなければ絵に描いた餅に等しい。熱い情熱があればこそ、何を成すべきかを思いつく」

「謙虚」とは、自分は未熟者だと思い、誰からでも素直に学ぼうとする気持ちを持っていることです。どんな人の意見にも素直に耳を傾け、「意見をくれてありがとう」という感謝の気持ちを持っていれば、たくさんの友達ができ情報が集まってきます。反対に横柄な言葉使いや人を見下すような傲慢な態度をしていると、人は離れていきます。

「誠実」とは、些細な約束でもキチンと守る、嘘をつかない、裏切らないということです。
わが社の産業医になってもらっている濱口理沙先生のお父さんは青山茂樹さんといいます。大津に青山整形外科を開業しています。ここの待合室はいつも40人から50人の患者で溢れています。患者さんに対して青山先生の対応がとても誠実だからです。

青山整形外科ではありませんが、「予約しておいて連絡もせず来なかったり、時間に遅れたりするのは、決まって第一コンサルタンツの社員だ」という話を聞いたことがあります。悪い噂はすぐ誇張されて広がります。気をつけて下さい。
第一コンサルタンツの社員であるということを意識し、「情熱、謙虚、誠実」を常に頭におて、仕事以外においても行動してください。

◆今年の夢

私はこれまで、「大手コンサルタントに負けないような立派な社屋を建てたい」と思っていました。その夢は昨年実現しました。

今、考えていることは2つあります。
昨年から橋梁点検装置の技術開発と、現場調査へのドローンの活用に関する検討を始めています。
私の夢はこれを今年中に完成させ、日本全国に、そして東南アジアにも普及させることです。これが1つの夢です。

維持管理の国内市場は、今後15兆円規模にまで成長すると言われています。第一コンサルタンツにとって大きなビジネスチャンスです。
技術開発は、日常業務と平行して行わなければならず、いままで以上に大変と思いますが、何卒よろしくお願い致します。

2つめは、福利厚生の充実です。この点でも日本一を目指したいと思っています。
「駐車場を兼ねた運動場」を作ること、社員が結婚しても安心して働くことができるように「事業所内保育施設」を作ることを考えています。

社員旅行は2年続けて国内旅行であったので、今年は海外に行きたいと思っています。また、創立55周年となる平成30年には、社員全員でヨーロッパに行きたいと考えています 。

今年の絵馬に私は、「勇往邁進」と書きました。リスクを恐れることなく夢の実現に向けてひたすら前進するという決意表明です。
皆さんのご協力をどうぞよろしくお願い致します。

最後に、平成28年は、皆さん一人ひとりが大きく成長する年となりますことを祈念しましたし上げまして,私の年頭の挨拶といたします。

「思いは実現する」の講演を拝聴して(2015年12月21日)

12月11日に開催した高知県橋梁会の研修会で、久保博道氏に「思いは実現する」と題して講演をしていただいた。
久保氏は、東京都立大学土木工学科を卒業と同時に高知県に入られ、土木部道路課長、観光振興部長を経て今年の4月に高知県議会議員選挙に当選。現在、県会議員として精力的に活動されている。
講演では、以下のことを話された。

①大学で土木を選んだのは、物理学好きで、橋梁の構造解析をしたかったから。平成21年に知事に突然呼ばれ、観光振興部に行って欲しいと言われた。
②定年退職までラスト一年になったとき、外郭団体へ再就職する選択肢もあった。しかし、母親から「世の中のためになる人になりなさい」とずっと言われ続けてきたことが頭にあり、県会議員選挙への出馬を決断した。
③応援すると約束してくれていた人々も、「ジバン」と「カバン」がないことが分かると、サッと引いていった。寂しい思いをしていたとき、あるコンサルタントの朝礼に呼ばれとても嬉しかった。選挙を応援してくれたのは土木部時代の仲間たちであった。
④冬の寒い日の辻立ちは厳しかったが、「心の中で、もっと寒くなれ」と叫んでいた。寒いほど頑張っている姿が人々の印象に残るからである。
⑤私の夢は、2020年オリンピック・パラリンピック東京大会開閉会によさこい鳴子踊りを参加させること、高知城を国宝化させること。
⑥継続した不断の努力を続けていると夢は必ず叶う。リスクを恐れることはない。

久保氏とは土木部時代からお付き合いさせていただいている。最近では、フェイスブック友だちになっている。マメに写真をアップされているので日々の努力がよくわかる。
月曜日、水曜日、土曜日の朝は、天候に関係なく辻立ちをされている。県議会の準備、視察旅行、そして、ほぼ毎晩いろいろな企業や団体などの会合や懇親会に出席されている。深夜にはネット英会話をされている。その合間にトライアスロン出場のための水泳、ランニング、バイクのトレーニング、ダンス、読書など休む暇なく超人的に行動されている。

そこまで頑張ることがなぜできるのか、少し分かったような気がする。「東京オリンピックで鳴子踊りを世界中の人に見てもらう」「高知城を国宝する」という大きな夢を持っている。多くの人々が賛同してくれるような夢を、情熱を持って熱く語っていると、周りの人々が期待し、応援してくれる。期待されるとそれに応えなければという気持ちになり、全力投球せざるを得なくなるのだろう。
「大きな夢を抱き、人並み以上の努力を続ける」。成功の条件である。

高知工業高校が橋梁模型コンテストで最優秀賞(2015年12月8日)

平成27年11月14日に神戸市土木の学校が主催する「橋の博物館」で『橋梁模型コンテスト~世界一の吊橋「明石海峡大橋」をバックに!!~』があった。京都大学など関西4大学と関西と四国の高校による15チームが出場した。最優秀賞には高知工業高校定時制、優秀賞には高知工業高校全日制が選ばれた。
高知工業高校の山岡稔幸教諭が率いる定時制チームは、昨年の9月12日に大阪大学で開催された土木学会主催の橋梁模型コンテストで最優秀賞に輝いている。この時は、ピーエス三菱など橋梁メーカー3社、長大など日本の大手建設コンサルタント8社、阪神高速道路など旧公団関係4企業、京都大学など9大学の大手企業や名門大学のチームが出場する全国大会である。
四国では、高知工業高校が中心となり平成19年より毎年「高校設計橋梁模型コンテスト」を開催している。このコンテストには高知県橋梁会も協賛し審査員を務めており、技術レベルが毎年確実に上がっていることを実感しているが、高知工業高校の快挙はこの成果であることは間違いない。
公共事業の設計業務委託は。その契約方式が価格競争から技術競争へと移りつつある中で、地方のコンサルタントでは競争に勝のは無理と悲観的になりがちであるが、高い志をもって努力を続ければ中央の大手コンサルタントに勝てること教えて貰ったような気がする。

平成27年度 経営方針発表会(2015/07/04)

高知商工会館において、第8回目となる「平成27年度 経営方針発表会」を開催しました。
今回は、特別講演として株式会社帝国データバンク高知支店支店長で高知県観光特使である泉田優講師に「百年続く企業の条件」、技術士(建設部門/総合技術管理部門)の横山成郎講師に「技術士資格の魅力、魅力ある技術者」、(一社)四国クリエイト協会四万十支社主査の橋田昌久講師に「私が実践した受験対策と体験談」と題した講演をしていただきました。

◆第一部では、社員全員での経営方針唱和の後、人事発令・辞令交付、社員持株会への配当金支払いに続いて、右城社長による経営方針の発表が行われました。

新役員と小野総務部長の紹介 開会の挨拶をする右城社長

◆第二部では、各部・各委員会より活動方針及び活動報告の発表を行った後、地盤防災課の奥村昌史による「中国研修報告」の発表が行われました。

◆第三部では、外部の方々に特別講演をしていただきました。

奥村昌史による「中国研修報告」 泉田優講師「百年続く企業の条件」
横山成郎講師「技術士資格の魅力、魅力ある技術者」 橋田昌久講師「私が実践した受験対策と体験談」

◆第四部では、同会場において6月いっぱいで勇退された汲田前副社長をお招きし、ささやかながら慰労会を行いました。

社長挨拶 記念品の贈呈

平成26年度 経営方針発表会(2014/07/05)

 高知商工会会館において、平成26年度経営方針発表会を開催しました。
第一コンサルタンツでは、平成20年度より毎年7月に経営方針発表会を実施しています。第7回目となる今回は、外部のお二人に特別講演をしていただきました。

関西学院大学丸ノ内講座で「ファイナンシャルリテラシートレーニング」の講義を担当しておられる松田太一先生。演題は、「財務面から見た優良企業とは」。JALが経営破綻した第59期と再生した後の第64期の貸借対照表を用いて、貸借対照表の見方を実に分かり易く解説していただきました。

もう一人は、元NHK技術研究所の所長で、ハイビジョンTVに使用されている超感度ハープ撮像管を発明された谷岡健吉博士。演題は、「超感度ハープ撮像管発明と今思うこと」。「高卒であるが故に、さげすみを感じるような言葉を受けながら、幾多の困難な目にあったにも関わらずそれらをばねにして自分の研究を愚直に貫いた。その結果、奇跡的にハープを発見出来た」「劣等感に起因した強迫観念的ともいえるような状態が研究の原動力となり、セレンディピティを高めてくれた」と言う体験談には鳥肌が立つ思いがしました。

◆第一部では、人事発令・辞令交付、資格取得者の報告、社員持株会への配当金支払いなどが行われました。

経営方針の唱和

開会の挨拶をする右城社長

◆第二部では、右城社長による経営方針の発表の後、7部署より各部の運営方針の発表、5つの委員会より活動報告がありました。

経営方針を説明する右城社長

説明を聞く社員

◆第三部では、外部のお二人に特別講演をいただきました。

松田太一先生の講演「財務面から見た優良企業とは」

谷岡健吉博士の講演「超高感度ハープ撮像管発明秘話」

◆第四部では、同会場において懇親会を行いました。