第5回第一セミナー〔平成28年度入社式特別講演〕」を開講(2016/04/01)

さる4月1日に、平成28年度入社式の特別講演として第5回第一セミナーを開催しました。今回は、愛媛大学防災情報研究センター部門長で副学長でもある矢田部教授を講師にお招きし、「国土強靭化を担う土木技術者たれ」と題して講演をいただきました。

講演では、我が国がこれまでの約100年間で直面した国家存亡の危機である明治維新と太平洋戦争の敗戦に際して土木技術者がどのような働きをしたか紹介していただきました。明治期の土木技術者は若くとも国を背負っているという自覚と覚悟のもと研鑽に励み、その成果として西欧諸国に引けをとらない近代国家を樹立しました。また、終戦後の土木技術者は東名高速や新幹線などの交通基盤だけでなく、電力供給源としてのダム整備など産業基盤としての社会インフラの急速整備を通じ,高度経済成長を成し遂げました。

これら先人たちの働きを通して、現在の日本が直面している少子高齢化や国際問題、社会インフラの老朽化あるいは自然災害に対する備えなどに土木技術者としてどう立ち向かうべきか、その矜持を示していただきました。

新入社員だけでなく、参加した全社員が土木技術者としての誇りと使命に背筋が伸びる思いでした。

 

介良野地区「田役」へ参加(2017/03/05)

3月5日(日)、介良野地区の田役に当社から19名が参加し、2班に分かれて農業用水路の掃除を行いました。昨年に続き2度目の参加だったため段取りよく作業ができ、地域の方にも喜んでいただき充実した1日となりました。

今後も地域の皆様に頼られる企業を目指し、ボランティア活動に積極的に参加して行きます。

第4回第一セミナーを開講(2016/02/26)

さる2月26日に第4回第一セミナーを開催しました。今回は、徳島大学工学部准教授の蒋景彩氏をお招きし、「斜面安定解析の話題」と題して講演をいただきました。蒋准教授は、1996年より徳島大学に在籍され、徳島大学で博士号を取得されています。

講演では、なぜ徳島大学に来ることになったのか、また、外国で仕事をするということの意味や、外国人と出会うことでできた研究について興味深いお話を聞かせていただきました。

また、斜面安定解析については、同じ試料、実験結果でもモデル化のプロセスが異なると得られる結果が異なる場合があることを実例を交えて説明していただきました。

我々は確立された手法に則って解析や設計を行っていますが、実際にはその手法を適用するための条件を確認しておかないと、結果に大きな影響が出ることを再認識することができました。

今回は少し専門的な内容だったこともあり、設計部門を主体に約30名の参加者でしたが、予定時間を30分ほど超過して討議が交わされました。

第3回第一セミナーを開講(2016/02/12)

さる2月12日に第3回第一セミナーを開催しました。今回の講演内容は、岐阜大学工学部の沢田教授による、「ドローン活用上の課題と今後の展望」と同じく岐阜大学工学部の村田客員教授による、「表面波探査技術の開発」の2つでした。

沢田教授からは、これまでの運用実績を基に、UAVに代表されるドローンを現場調査などに活用する際の問題点や事前準備の重要性などについて講演をいただきました。

村田客員教授からは、研究グループが開発している表面探査装置について、その理論と実際に使用した探査結果、最新の探査機器の開発状況などについて講演をいただきました。

今回は、社外からの参加者も含め、約80名の参加者があり、活発な討議が交わされました。

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第2回第一セミナーを開講(2015/11/24)

11月24日、第2回第一セミナーを開催しました。今回のセミナーでは、当社藤原技術顧問から「検査報告から見たミス防止対策―大きなミスを防ぐために―」と題した講演をいただきました。講演では、過去から最新の会計検査報告まで様々なミスの事例を引用しながら,会計検査でどのようにミスを見つけるか、その取組姿勢を教えていただきました。

参加した社員は、ミスの発見はミスのない成果品を実現するために避けられない手順であることを再認識し、今後の業務に活かすべく決意を新たにしました。セミナーには30名の社員が参加しました。

第1回第一セミナーを開講(2015/11/02)

第一コンサルタンツでは、社員の人材育成の一環として、様々な分野の第一線で活躍されている方々に講演をして頂き、一緒に議論する場を確保することを目的として,「第一セミナー」を開催することが決定しました。

11月2日に記念すべき第1回第一セミナーを高知大学原教授とその研究室の石川さんをお招きし、新社屋建設に先立ち実施した常時微振動観測結果について報告して頂くとともに、新社屋に併設した防災井戸に関連して「大規模地震における給水インフラの被害と井戸の地域防災への活用」と題して講演していただきました。また、10/2~10/8の日程で弊社設計一部長西川が同行したゴルカ地震によるネパール山岳道路災害調査の報告を行いました。セミナーには23名の社員が参加しました。

創立50周年記念式典挨拶(2013/11/29)

第一コンサルタンツ第6代目社長をしています右城でございます。本日は大変お忙しい中、創立50周年記念式典にご臨席いただき、誠にありがとうございます。厚く御礼申し上げます。

第一コンサルタンツは昭和38年11月29日、50年前の今日、矢野利男様によって創業されました。日本初の高速道路、名神高速道路が開通した年でございます。半年後には,「建設コンサルタント登録規定」が告示されました。これを契機に全国各地に建設コンサルタントが誕生しました。まさに,コンサルタントの黎明期と言える時代でした。

現在は、社員数100名の総合建設コンサルタントとなり、国土交通省、高知県をはじめ多くの皆様から高い評価をいただいています。

これまでの50年間を振り返りますと、仕事が少なくて経営がとても厳しい時期がありました。そうかと思うと、仕事が多くて社員だけでは処理しきれないときもありました。実力以上に難しい仕事をしなければならないときもありました。ミスやトラブルが次々と発生し、絶体絶命のピンチに追いやられたこともありました。そのようなとき、力になり、助けてくれたのが、ここにお集まりいただいている皆様方でした。

社員の皆様には、仕事が多いときは夜中まで残業をしていただき、仕事が少ないときにはボーナスを我慢していただきました。そのような社員を支えてくれたのは家族の方々でした。

今日,このように創立50周年を盛大に祝うことができますのは、ひとえに皆様方のお陰でございます。本当にありがとうございました。

私たちは、50周年の節目を次の100周年に向けての新たなスタートと考えています。その記念として社旗を制作しました。皆様の正面に、国旗と並べて掲示しています。

「社員が一丸となって、日本一のコンサルタントを目指そう。その旗印にしよう」という強い決意を込めて制作しました。

100周年を迎えるまでに高知県は南海地震に襲われ、大きな被害を受けることが予測されています。震災後には、第一コンサルタンツが真っ先に現場に駆けつけ、震災復興に当たらなければなりません。

ところが現在の会社は、3mの津波浸水区域にあります。オープニングのスライドショーで新社屋のイメージパース紹介させていただきましたが、2年以内には安全な場所に社屋を移転させる計画です。そして、防災拠点となる設備を整えたいと考えています。

第一コンサルタンツには、土木技術によって郷土を守るという大きな使命があります。この使命を果たす上で最も大切なのは人材です。優れた人材の確保と人材育成に対しましては、四国内の各大学、そして高知高専、高知工業高校の先生方に多大なお力添えをいただいております。心より感謝申し上げます。

今日、皆様方にお集まりいただき、つくづくと感じることがあります。第一コンサルタンツは、大きな宝に恵まれているということです。

1つは、優秀な社員という宝です。わが社の社員は誰もが熱い情熱を持ち、そして謙虚で誠実です。2つ目は、信頼できる仲間という宝です。ここに集まっていただいている皆様方です。3つ目は、信用という宝です。先輩達がこれまでに築き上げてきた大きな信用です。

この3つの宝を大切にし、さらに大きく膨らませてゆかなくてはならないと考えています。

今日の式典は、4月から社内に実行委員会を立ち上げ、準備を進めて参りました。

このような式典は、私たちにとって初めての経験でございます。それに加えて、今年はこれまで経験したことがないほど仕事が多く、その処理に忙殺されていました。このため、ゆき届かない点もあろうかと思いますが、どうか今日は思いきり楽しんでいただきたいと思います。

私たちは、これからも郷土の発展と社業の発展のために、さらなる精進を重ねて参る所存でございます。何卒、これまで以上に皆様のご指導、ご鞭撻を賜りますよう、心よりお願いを申し上げます。

最後になりましたが、ここにご列席いただきました皆様方に重ねて感謝申し上げまして、私の挨拶と致します。本日は誠にありがとうございました。

創立45周年記念式典挨拶(2008/11/28)

創立45周年の式典をこのように迎えることができますことは,創業者である矢野利男様や諸先輩方,そして社員の皆様による粉骨砕身の努力は勿論のこと,国土交通省や高知県をはじめとする発注官公庁,それに同業者や協力会社の皆様からのご愛顧のお陰様であります。心より御礼申し上げます。

私は,昭和61年4月に入社しました。45年の内の半分は私も一緒に歩んで来たことになります。このような創立記念式典を開催するのは,会社始まって以来のことだと思います。45周年目に当たる今日の日を,第一コンサルタンツの新しい出発点にしたいという強い思いで,この式典を計画しました。

わが国では社会資本整備に対する強烈な逆風が吹き荒れています。多くの建設会社が経営破綻に陥っています。県内では竹内建設,四国土建,香長建設,四国開発といった高知県を代表する会社が次々と倒産しました。一昨日にはオリエンタル白石という日本を代表する一流企業までも破綻しました。

当社にとっても,これまで経験したことがない大変厳しい時代を迎えています。今年度の受注目標を9.5億円としています。しかし,予想以上に発注量が減少したのと,受注価格競争が厳しくなった影響で,今年度の受注額は計画を大幅に下回る可能性があります。

当社の社員はアルバイトも含めると95名です。最低でも8億円の受注がないと経営が成り立ちません。毎日残業しなければならないほど仕事があるので,当面は大丈夫だろうと思っておられるかも知れませんが,入ってくるお金よりも出て行くお金が多くなっています。このままで行けば経営は破綻してしまいます。

当社が生き残る道は,「会社の規模を縮小する」,「大手企業からの合併・吸収にのる」,「経営革新によって活路を見いだす」の3つの内のいずれかです。私は,昨年,社長に就任したときから,皆さんと一緒に経営革新の道を歩む決心をしています。年頭の挨拶でもお話ししたように,創立50周年までに当社を四国でナンバーワンのコンサルタントにし,皆さんの収入を現在の2倍にすることを目標にします。社員が一丸となって頑張れば,必ず実現します。

近年,社会環境が大きく変化しています。インターネットでいろいろな情報を得ることができます。高知に住んでいても世界に情報を発信することができます。私は,毎日歩いて通勤していますが,途中に「掘り出しや」という事務用品のリサイクルショップがあります。たくさんの事務机や応接セット,書棚が展示されていますが,買い物客を見かけることは滅多にありません。それでも,展示されている商品はどんどん入れ替わっています。ネット販売で成功しているのです。資本がなくても,地方に住んでいても,やる気があれば世界を相手にビジネスを展開できます。情報化は,当社にとって大きなチャンスです。これまでの仕事にこだわる必要は全くありません。むしろ,変わらなくてはなりません。逆風も見方を変えれば順風です。どうか皆さん,アイディアがありましたら,どんなことでも提案してください。

現在,ロングスパンを初めとする落石防護工の研究開発を行っています。マンションの営繕業務を受注する準備も進めています。その他にも新しい分野へ参入するためいろいろなことを考えて営業活動をしています。しかし,これらの成果が出るにはまだ少しの時間がかかります。それまでは何とかして耐えてゆかなければなりません。

現在の当社の規模を維持しようとすれば,数千万円というオーダーの経費を削減しなければなりません。現在,何を削減できるか洗い出しています。私は,皆さんの給料に手を付けるのは最後の最後と考えています。まずは身の回りの無駄と贅沢を徹底的になくすつもりです。無駄の中には,仕事の無駄もあります。本当は必要でないことを一生懸命やっているかも知れません。自分のやっている仕事の目的は何か,成果は何に活用されているのか,もっと効率的な方法はないのか,費用対効果は得られているか,という視点から再度見直すことが大事です。

この後,社員の皆さんによるスピーチが予定されています。4時半からは,高知県土木部建設検査課長の夕部雅丈様に「新時代に求められる技術者とは」と題して特別講演をしていただくことになっています。今日は,第一コンサルタンツの将来について皆さんと一緒に語り,「四国ナンバーワン」になる出発点にしたいと考えています。

最後に皆さんの今後のご健康とご活躍,そして第一コンサルタンツの益々の発展を祈念して私の挨拶といたします。