今日から令和6年度がスタートします。昨年は当社にとって創立60周年という節目の年でありました。60周年記念誌に、社員全員が「10年後の夢」を書いています。私は、「売上げが100億円を突破し、500名の強者が業界日本一の1000億円企業を目指して邁進している会社」と書きました。今年は70周年に向けて第一歩を踏み出すスタートの年であります。
このような記念すべき年に、私たちと志を同じにする8名の皆さんに入社していただきました。そして、昨年完成したばかりのこのタイガーホールで入社式をこのように執り行うことができますことは、誠に感無量であります。
今年の新入社員の皆さんは、8人それぞれが三者三様の傑出した才能を持っておられます。百万の味方を得た思いがしています。10年を待たずして目標の100億円を達成することができるのではないかと私の気持ちが高ぶっています。
来賓として、日頃当社が大変お世話になっている高知県議会議員の三石文隆(ふみたか)先生と久保博道先生にご臨席を賜っております。お忙しい中、誠にありがとうございます。
来年入社を内定させていただいている学生さんが6名います。今日はその中の5名が出席してくれています。第一コンサルタンツが働きがいのある会社かどうか、夢を実現できる会社かどうか、人生をかけるのに値する会社かどうか、じっくりと見定めてください。
高知県出身者に小谷誠という脳科学者がいます。東京電機大学5代目の学長をされた方です。50年間の脳科学の研究で分かったことを本にされています。少し紹介させていただきます。
記憶力に関係する脳細胞は20歳過ぎにピークを迎え、それから徐々に衰えていくそうです。新しい現象を発明する能力やアイディアを出す能力は30歳を過ぎた頃にピークを迎え、その後ゆっくりと減少し、40歳になると脳細胞が死滅し始めるそうです。
将来に大きな夢と希望を持って、目標に向かってコツコツと努力をする習慣をつければ、脳細胞が活発に活動するようになる、とも述べられています。
中国の漢詩に、「少年老い易く 学成り難し 一寸の光陰 軽んずべからず」という教えがあります。若いうちは、まだ先があると思って勉強に必死になれません。しかし、すぐに年月が過ぎ去り、何も学べないまま終わってしまう。少しの時間も無駄にすることなく、勉学に励まなければならない、という教えであります。
皆さんの未来は、これからの10年の行動で決まります。学校の勉強からやっと解放された、これからはのんびりしたいと思っていることと思います。社会人になれば、誰からも行動を強制されることはありません。勉強するかしないかは本人の自由です。しかし、これだけは覚えておいてください。仕事の合間のわずかな時間をどのように使うかで人生は決まります。
皆さんが第一コンサルタンツに入社した以上は、立派な技術者になっていただきたい、この分野ならあの人に勝る人はいないと言われるような技術者になっていただきたいと願っています。10年以内に技術士などの資格を取得し、一人前の技術者になることを目標に努力して下さい。
人生は山登りのようなものです。高い所にいけば見える景色が変わってきます。頂上に近づくにしたがって、仕事がこんなにも面白いものかと実感するようになります。悔いの残らない二十代を送るようにしてください。
入社式の後で、お二人に特別講演をしていただきます。一人は当社取締役の矢田部龍一相談役です。「土木技術者の気概」と題してお話しをしていただきます。
もう一人は、ジャーナリストの依光隆明氏です。「考えることは生きること」と題してお話しをしていただきます。
皆さんのこれからの人生において、参考になる話しが聞けると思います。
新入社員の皆さんの今後の活躍を期待しまして歓迎の挨拶と致します。